新潟えきなかこども園

2022.12.05

自分と子どもの身を守るために…

園では月に一回必ず『不審者対応訓練』を実施しています。

「園舎の安全に常に配慮し、外部からの侵入を防ぐ」「訓練を繰り返し行い、被害を最小限にとどめる」という目標の元、様々なシチュエーションを想定して行っていますが、今回は一味違った内容の訓練を行ったのでご紹介します。

 

こちらは護身術の教室を主宰されている 睡蓮里美(すいれん さとみ)先生です。今回、職員を対象に「自分の身を守る護身術・合気道」を教えてくださいました。

 

「護身術の基本は『逃げること』。逃げることは後ろめたい事ではありません。」と何度も繰り返す睡蓮先生。普段の不審者対応訓練でも『まずは子どもの安全を守る』ということを最優先としています。不審者と対峙した時に思わず盾になってしまうことが多い保育者ですが、自分の身を守りつつ『逃げる』ということも忘れてはいけないと気付かされました。

訓練では男性職員も大活躍!不審者役になって、睡蓮先生の護身術を受けます。力いっぱい押さえつけてもスッとすり抜けてしまうので、職員も呆気に取られている様子。

「相手が力で押さえつけてくると怖くてこちらも力で返してしまいがち。護身術は相手の力に逆らわず、力を抜いて…ほら!」と、軽く男性職員の体を転がしてしまいます。

 

実際にいくつかの技を教えてもらい、職員同士で実践!

腕を掴まれた時の振り払い方などは、様々なバリエーションがあり、何度も身に付くまで繰り返し行いました。

実際の不審者を想定して行っている為、職員同士でも気を抜かず本気でぶつかり合います!グッと力強く肩を押さえつけられても、教えていただいた護身術でスルッと交わてしまいます。

『逃げる』ことが目的の護身術ですが、相手を交わせた嬉しさで「やったー」と喜ぶ保育者達。

「逃げることを忘れないでくださいね」と睡蓮先生に言われ、「あっ!」と照れながら慌てて距離をとるのでした。

園内に不審者が侵入した時に使用する「さすまた」の使い方も教えていただきました。

「持ち方は縦に!その方が動かしやすいし、相手に掴まれにくいんです。そして威嚇するように小刻みに動かして!」と手本を示してくださいました。実際にさすまたを持って動かしてみると、意外と重たい…。睡蓮先生を不審者役に女性職員二人掛かりで押さえつけてみます。コツを掴むとガッチリ身動きが取れないように制圧することができました。咄嗟の時にちゃんと扱えるよう、真剣な表情で睡蓮先生のお話を聞く保育者一同です。

 

最後に防犯についてのお話を聞きました。

「子どもの身を守るのはもちろん、先生達も自分の身を守ってください。災害や事件事故は突然やってきます。ふとした時に起こります。それと同じようにいつ危険な目に合うか分かりません。今日の護身術も忘れないように、時折先生同士で技を掛け合ったりして年に一度思い出す機会を作ってくださいね。自分の身、周りの命を守るための訓練を!」

常日頃から防災・防衛意識を持ち、子ども達を安全安心にお預かりできるように努めていきたいと思います。

 

 

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